【創部当初のPaletteとその後の変化】
2018年、当時の主催団体(一般社団法人ふじのくに文教創造ネットワーク)は、創部当初より音楽(主に合唱)、演劇、ダンス、放送など専門の外部講師が年間60回来訪して指導にあたる形態でスタートしました。
(↑2018/5/12 WelcomePartyでの1期生)
その後、創部2年目(2019年)の途中から部員自身の主体的な意思を尊重、外部講師の来訪を大幅に削減、さらに一つの部活動の中で多彩な活動を自由に選択できるほか、ジャンルを越えたコラボを行ったり、舞台の表も裏もすべて中学生の自治的な活動に転換をはじめました。同時に一般社団法人の2020年度内の解散を決定。さらに2020年度より、アートやITのジャンルを新設、
【NPO Pocca主催でPaletteの運営を継承】
2021年春、4期生の入部時、市内7校より46名が所属する規模になり、部活のスローガンを「部活動を自分たちで創る! 社会も自分たちで創る!」を掲げ、NPO
Poccaが主催する地域部活動としてPaletteの運営を継承。
(↑2022/3/29 Palette2期生卒部の謝恩会)
2022年度から掛川市が推進する「かけがわ地域クラブ」の本格化に伴い、部員数の急激な減少が続きました。音楽、演劇、美術、ITなど多種多彩な地域クラブが新たに誕生する中、一つの部活の中で複数のジャンルを内包するPaletteはその役割を終え、2023年度をもって6年間わたる歴史の幕を閉じることになりました。
(↑2024/3/28 最後の謝恩会での現役の中学生とOBOGの高校生)
【Poccaとしての今後の地域部活動に関する考え】
部活動の本質(学習指導要領のおける定義)に「生徒自身の自主的・自発的な参加により行う部活動は、スポーツや文化に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の寛容等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるように留意すること」とあります。
この点を基本にPoccaでは、生徒自身の主体性を最大限に尊重し、当事者意識をもって「自分たちで創る!」さらに地域と関わる中で「社会も自分たちで創る!」活動につながるのであれば、必ずしも部活動のみに限定するのではなく、教育課程内の探求学習だったり、地域で実践するNPOによる文化活動だったり、様々な選択肢があり、それらを多面的に捉えていく展開を考えています。
【掛川市における今後について】
NPO Poccaでは、掛川市においては、2024年開催の協働のまちづくり芸術祭「かけがわ茶エンナーレ2024」の学生主体のアートプロジェクト(未来創造プロジェクト、対象:小学校高学年・中学生・高校生・大学生・専門学校生)を契機に、今後、掛川市倉真で継続実施を計画している学生アートプロジェクトを推進する中で同様の活動が可能であると考えています。
今後、学生アートプロジェクトを数年にわたり地域に実装していくプロセスの途上で、それらのNPO活動の中に中学生のみでの自治的な活動を、中学生自身が希望して、自分たちで地域部活動の新設に動くのであれば、Poccaとしてこの動きを支援するカタチで地域部活の復興が起こることも考えられます。ただし、短期間の間にPocca側から枠を設定し、レールを敷くように地域部活の創設や募集を行う考えは現時点ではもっていません。
地域部活の前に、生徒自身が主体性を取り戻し、自らの意思で地域と関わって活動を始めていくには、教育課程内の探求学習の充実をはかっていくことが、現時点で考えうる基本的かつ現実的な学習環境になっていくと捉えています。
★Paletteの6年間の歩みについては「活動レポート」をご覧ください。
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★今後の当事業に関する発信(予定)については「スケジュール」をご覧ください。